「日本料理ときわ」総料理長が作る~「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」を使ったさんまのみりん干し~

東京・銀座で20年間にわたり高評を博し、ミシュランガイドでも星を獲得していた日本料理店「馳走啐啄」が、店名も新たに西麻布へ移転。
店主の西塚茂光さんは茶道にも精通し、茶懐石の美意識ともてなしの心を料理で表現。たしかな技術と美学に裏打ちされた料理には、皿の上に季節の景色を描くような美しさが宿ります。
そんな西塚さんに「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」の特徴を活かした料理を考案していただきました。

「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」の西塚総料理長評価

うま味成分が多いので、素材の持ち味を損ねずにうま味を足しやすい。みりんは身が固くなりやすい、焦げやすいといわれますが、身を固めてしまうようなベタつきもありませんし、焼き色も均質で上品な焼き色が付くのもいいですね。

「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」を使うメリット
  • うま味成分が多く含まれ、冷凍の肉や魚のドリップで滲出してしまったうま味を補完します。
  • 臭みを消す力が強く、肉の臭みの強い部位や鉄分の多い青魚などの臭み消しに効果的です。
さんまのみりん干し
食材のうま味不足を補完するのに最適
  • 食材(分量 4人前)
    材料 分量
    さんま 2尾
    白胡麻 少々
    菊菜 1/2束
    舞茸 小1パック
    <漬け込み用調味料>
    妙楽割烹 濃厚熟成本みりん 100cc
    淡口醤油 30cc
    <添えものは略す>
    <焼き上げ時用調味料>
    妙楽割烹 濃厚熟成本みりん 20cc
  • 作り方
    1. さんまを水洗いして三枚に卸す。小骨は抜き取り、調味液(妙楽割烹 濃厚熟成本みりん100cc、淡口醤油30cc)に一晩漬ける。
    2. 漬け汁から上げ、よく拭き取り脱水シートではさみ、一晩置く。
    3. 焼いて妙楽割烹 濃厚熟成本みりんを刷毛で塗り、胡麻を振りかけあぶり、最後にもう一度妙楽割烹 濃厚熟成本みりんを刷毛で塗る。(添えものは略す)
料理紹介
今年(2022年)のさんまは不漁なうえに身が痩せてうま味が少ないので、「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」を使ったみりん干しでうま味を補完しようと考えました。みりん、清酒、醤油を1対1対1でつくった調味液に漬ける幽庵漬けでも、しっかり味を高めてくれると思います。

「妙楽割烹 濃厚熟成本みりん」の使用ポイント

  • 天日に干すと糖分が固まってしまうので、脱水シートではさんで余分な水分をとるだけにします。みりんは身が固くなりやすいというのが定説ですが、あくまで食材のうま味を補うために使えばふっくらと仕上げることが可能です。
料理人の紹介

西塚 茂光(にしづか しげみつ)総料理長
1959年、山形県生まれ。高校の料理科で出会った恩師に背中を押されるように上京し、複数の料亭を経て23歳の若さで新橋の料亭の料理長を任される。しかし、自らの実力不足を痛感し、赤坂の日本料理店「楽味」にて全国日本調理技能士会連合会会長などの要職も務める小椋久米雄氏に師事します。その頃から茶の世界に日本料理の礎を見いだし、茶道を習いはじめます。現在も不定期ながら「茶会」を催すなど、西塚さんの料理観の大きな柱となっています。
その後、銀座の日本料理店「堂島」料理長を10年間務めた後に、2000年5月に「馳走啐啄(ちそうそったく)」を開業して独立。同店は14席ほどの小規模店ながらミシュランガイドで星を獲得するなど、確固たる評価を確立しました。そして還暦を迎えたのを機に店を2020年6月に西麻布に移転。店名を「日本料理ときわ」に改めました。
啐啄(そったく)とは卵の中の雛が生まれ出ようと内側から殻を突くのに合わせて親鳥が外側から殻を突き合わせることで、禅宗では修行者と師との呼吸がぴたりと合うことを表します。それに対して「ときわ」とは永久の時にも変わることがないことを意味する言葉。「これからは後進となる人材を育てることも、私の挑戦のひとつ」と語り、調理場は松本一樹さんに任せ、西塚さんは毎日お店に立ちながらも一歩引いて料理とおもてなしの調和に心を配っています。

店の紹介

西塚さんが還暦を迎えたのをきっかけに「まだまだ挑戦し足りない」との気概とともに新たな挑戦をした新店。客席の設えだけでなく、バックヤードを広くとって自家製の味噌や発酵食品、スチームコンベクションを活用した調理法など、いっそうの創意ある料理に取り組んでいます。
茶の心を日本料理の原点とする西塚さんの今も変わらぬ矜持は「贅を尽くすのではなく、手を尽くしてこそ」。昼・夜ともおまかせのコースのみですが、季節の味をふんだんに取り込み茶人でもある西塚さんの美意識が生かされた「八寸」を軸に品数も豊富でバラエティ豊か。「少なめに」や「季節の食材を中心に」「アレルギーや苦手な食材を外して」といったリクエストにも応じています。
店の設えは、茶の湯から派生した数奇屋の技術や表現方法を採り入れられているものの、重厚さよりも潔い清々さを印象付けます。樹齢350年の霧島杉を使ったエントランス、吉野檜や欅の無垢一枚板を用いたカウンターや個室テーブルは本物ならではの存在感を纏いつつもまだ真新しい初々しさを併せもち、これから長い時を経るにしたがい空間の深みを増して成熟していくであろう予感をはらんでいます。

店名 日本料理ときわ
住所 東京都港区西麻布1-9-7 シュウエツレジデンスII 1F
電話 03-3405-1237
営業時間 12:00~14:30、17:00~23:00
定休日 日曜日、祝日
席数 17席
主な客層 30~60代の男女、接待・会食客
予算の目安 昼 1万7,000円、夜 2万5,000円
開業 2020年6月
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  • さんまのみりん干し
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