増粘安定剤製剤「のびえもん」

  • 過加熱、冷解凍してもチーズの「のび」を維持できる改良剤です。チーズ以外にも使用でき汎用性が高い製品です。

    高たんぱく・低糖質食品として注目されているチーズ。しかし過加熱になると「のび」が弱くなり、ゲルっぽい食感になってしまうという課題があります。加工デンプンと増粘多糖類を配合した増粘安定剤製剤「のびえもん」は冷解凍・再加熱してものびる物性を維持し、その課題を解決します!
  • 用途
    ピザ、ピザまん中具、グラタン、カルボナーラ、チーズフォンデュなど様々なチーズメニューにご使用頂けます。またあんこ、チョコなど糖類、脂質を含有する食品、ヨーグルトなど低pH食品にもご使用頂けます。
  • おすすめ業態
    加工食品、中食、冷凍食品など
  • 荷姿
    段ボール箱(10kg)
「のびえもん」の特長
  • 「のび」という物性に着目した製品です。
  • 冷解凍・再加熱しても、のびる物性を維持します。
    当社独自の素材である、「カードラン」を配合し、「のび」の物性を維持します。
  • チーズの一部代替が可能で、コストダウンにつながります。
    本製品を添加することで、チーズの配合量を減らしてもチーズの物性を維持することが出来、コストダウンにつながります。
チーズの「のび」改良のメカニズム
チーズは加熱によりカゼインがほぐれ、絡まり合い、糸状にのびる
しかし、加熱により一度溶けたチーズはカゼインの絡まりが少なくなり、のびづらくなる
そこで、のびえもんを添加し、マトリクスを形成することでのびを補助し、チーズののびを維持します。
添加効果例「チーズソース」
冷解凍・再加熱しても、のびる物性を付与します。
  • 【処方】

    原料 配合(%)
    シュレッドチーズ 60 60
    のびえもん 10
    CH-4(チーズ溶融剤) 2 2
    デキストリン 10
    28 28
    合計 100 100
    1. 原料をすべて混合
    2. 湯煎で85℃達温まで加熱
    3. 充填し、90℃・30分加熱
    4. 冷凍

    ポイント ※物性維持の為、芯温85℃達温が必須

    【推奨添加量】

    • チーズとして(ピザまん、グラタンのチーズ用)
      5~13%
    • チーズソースとして(カルボナーラ、チーズフォンデュ用)
      2~10%

    ※ 上記チーズはナチュラルチーズ、プロセスチーズどちらでも可
    ※ 添加量はあくまで目安になります。ご使用するチーズの種類・量・他の原料、最終製品に求める物性に合わせて、ご使用ください。
    ※チーズを製造される際、特許抵触の有無については、最終製品を製造・販売される際にご判断いただく必要があります。
     

  • 【冷解凍後外観写真】
    (左:のびえもん無、右:のびえもん有)

    【冷解凍後のび写真】
    (左:のびえもん無、右:のびえもん有)

チーズ以外の添加効果例
チーズ以外の食品でも、のびを付与することが可能になります。
糖類脂質含有の系や低pHの食品でものばすことが可能です。
チーズをいれなくても、チーズ様の物性を付与することも可能になるため、乳アレルゲンフリーのチーズ様食品も作成可能になります。
  1. 全ての原料を混合(液部分にのびえもんを先に添加)
  2. 85℃湯煎達温加熱
  • 【豆乳】
      配合(%)
    豆乳 90
    のびえもん 10
    豆乳の風味も残しつつ、チーズ様ののびがある。
    乳フリーのチーズ風食品もつくることができます。

     
  • 【あんこ】
      配合(%)
    こしあん 57.5
    のびえもん 10.5
    32.0
    もちっぽさもあり、あんこ自体ものびる新しい物性になります。
     
  • 【チョコ】
      配合(%)
    チョコ 74.0
    のびえもん 10.0
    16.0
    ツヤがあり、力強いのびのあるチョコソース・フィリングになります。