【ハワイ料理】KASHIMA STADIUM DINING CAFÉ MAHALO

(茨城県/鹿嶋市)

ハワイ語で「ありがとう」や「感謝」を意味する「MAHALO(マハロ)」の名のついたハワイアンダイニング、「KASHIMA STADIUM DINING CAFÉ MAHALO」は、「カシマサッカースタジアム」(茨城県鹿嶋市)の敷地内にあります。ということはサッカーファン向けのお店? と思いきや、地域の人々や鹿島神宮の参拝客をはじめとした観光客にも人気。食べやすい味つけで、幅広い客層に愛されています。
 
クローズアップメニュー
ロコモコ 980円(税別)
 ハワイ料理の定番中の定番「ロコモコ」を、こだわりたっぷりに仕上げた看板メニューにして人気もダントツ。最も大きな特徴は特製ソースで、デミグラスソースとグレービーソースをベースに、ペースト状にしたタマネギ、マッシュルーム、ニンニク、甘口の赤ワイン、醤油ベースの和風ダレ、バターなどをブレンドして、甘みと旨味を効かせつつもしつこさのない日本人好みの味を実現している。ハンバーグはロコモコのためだけに調合した合挽き肉に旨味の強い内臓脂やタマネギのみじん切りなどを加え、パン粉と卵でつなぎ、やわらかく、かつこうばしく焼き上げている。付け合わせは生野菜、単品でも提供している手づくりのポテトサラダ。ごはんと目玉焼きもついている。
 
技のポイント1
ソースは材料を順次加えながら煮詰めていく
タマネギとマッシュルームはあらかじめフードプロセッサーでペースト状にし、ニンニクで香りづけしておく。これをバターで炒め、ふつふつしてきたらデミグラスソース、グレービーソースを加え、かき混ぜながら煮詰めていく。赤ワイン、和風ダレを順次加えてさらに煮詰める。
技のポイント2
ソースの仕上げにバターを加えて香りを高める
ソースの仕上げに再度バターを加え、バターの風味を際立たせる。さらに、ハンバーグを焼いたときに出る肉汁なども加えて味を整えたら、焼き上がったハンバーグにたっぷりかける。

技のポイント3


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ハンバーグはフライパンで焼き色をつけ、オーブンでじっくり火を通す
フライパンに油を熱し、成形したハンバーグを乗せて蓋をして焼く。ほど良い焼き色がついたところでひっくり返すが、このタイミングはシェフが音で判断している。表面を焼いたらバットに移し、オーブンでじっくり中まで火を通す。

技のポイント4

 
手づくりの付け合わせでMAHALOらしさを強調
付け合わせに用いたのは手づくりのポテトサラダで、「ご馳走ポテトサラダとフライドポテト」の名前で単品でも提供している人気メニュー(780円)。厨房で茹でたジャガイモを粗めにつぶし、茹で卵を加え、マヨネーズと粒マスタードで味をつけてカリカリベーコンをトッピング。ほど良い酸味がハンバーグにもぴったり。
 
オススメメニュー1
ガーリックシュリンプ(ガーリックライス付) 1,280円
刻んだオニオンとニンニクをたっぷり入れて、塩・こしょうで調味したオリーブオイルを予め用意。これがエビやガーリックライスの味つけのベースになる。エビはこのオイルをからめた後、薄力粉をまぶした状態で冷凍保存し、注文が入ったら揚げる。ガーリックライスはフライパンで上記オイルを熱したところに白いごはんを入れ、フライドオニオンを加えてよくなじませたもの。これらをパイナップル型の木製プレートに乗せ、タマネギのリング揚げを添える。彩りはチェリートマト。フレッシュレモンをたっぷり絞って食べるのが最もおいしい食べ方だという。
オススメメニュー2
MAHALO特製カレー 880円(税別)
水をいっさい使わず、タマネギとトマトの水分のみを利用して24時間煮込んだ自慢の一品。タマネギのみじん切りをバターでソテーしたところにカレー粉を加えてよく炒め、さらにホールトマトを加えてじっくり煮込み、オイスターソース、塩、砂糖などで調味。ある程度煮込んだら鶏もも肉を加えてさらに煮込み、仕上げに生クリームを加えるのがおおまかな手順。野菜の甘みがよく出ており、カレー粉のピリ辛感がアクセントになっている。
オススメメニュー3
モチコチキン 980円(税別)
塩麹、ショウガ、塩、こしょう、酒を合わせたところに鶏もも肉を漬けて一晩置く。これに米粉をまぶして揚げると表面はパリパリ、中はジューシーに仕上がる。砂糖で甘みをつけた醤油ダレをつけて食べるのがMAHALO流だが、何もつけなくても十分な味わいがある。新しく、ごはんとサラダのかわりにフライドポテトを添えたおつまみに最適のバージョンも登場した(780円)。
オススメメニュー4
ゴールデンチキン 一羽2,800円(税別/要予約)
生の丸鶏を、トマト、バジル、ニンニク、塩、パプリカを合わせたタレに一晩漬け、ロテサリーグリルでじっくりと約1時間、炙り焼きする。手袋をした手で肉を剥がしながら、付け合わせの野菜とともにほおばるのがおすすめだが、希望に応じてシェフが切り分けることも多い。テイクアウト商品としても人気。
  • お店紹介
    「定期的にメニューを更新し飽きのこない味を提供できるよう努力しています」と語るシェフの寺田正美さん
     
    「KASHIMA STADIUM DINING CAFÉ MAHALO」(以下、MAHALO)は、2015年に「カシマサッカースタジアム」敷地内に建設された施設の中に、クリニックや鍼灸・マッサージ院などと並んでオープンした。経営しているのは、スタジアム内にたこ焼きショップなども展開している株式会社シオン。同社の飲食事業部に勤務する寺田正美さんが、「MAHALO」のシェフを務めている。
     寺田さんによれば、同店のメニューは本場ハワイの味を再現しつつ、日本の多くの人が食べやすいようにアレンジしたり、オリジナリティーを加えたりしたものが多い。地産地消を心がけ、茨城の食材をふんだんに使用しているのも特徴だ。
     現在は、より多くの人に便利に利用してもらえるように、テイクアウトメニューを増やすことを考え中。また、たとえばロコモコのバリエーションとして「ロコモコ(ステーキ付)」のようなメニューも準備している。寺田さんは、「今後は、いまよりもっとメニューが充実していくと思います。これからも、たくさんの方々に来ていただけるように、スタッフと一緒に頑張っていきたいと思います」と話す。
     店内はゆったりとしていて風通しよく爽やか。ハワイを思わせる小物や絵画が並ぶ中に、サッカー選手のユニフォームやサインなど貴重な品々も飾られており、一見の価値がある。鹿島アントラーズのロゴ入りバウムクーヘンなどオリジナルお菓子の販売もしている。
  • 基本情報
    店名 KASHIMA SUTADIUM DINING CAFÉ MAHALO
    住所 茨城県鹿嶋市神向寺後山26-2 
    カシマサッカースタジアム敷地内第6ゲート横
    電話 0299-87-5151
    営業時間
    月〜土曜:ランチ 11:00~15:00 
    ディナー 17:00~22:00
    日曜:11:00〜18:00
    定休日

    水曜(試合開催日は営業)

    席数

    40席

    主な客層

    近隣住民、観光客、サッカーファン

    1日の客数 約20人
    開業 2015年9月
    HP http://kashima-mahalo.jp/
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。