何気なく使っている「ごちそうさま」の由来って?

食後の挨拶である「ごちそうさま」の“ちそう(馳走)”とは、元々は漢語で「馬で走り回る」ことを意味する言葉でした。
その昔は大切な客人を迎える時にその準備のため、方々へ馬を走らせ食材を調達しなければなりませんでした。手軽に身近な店で食材を購入出来る現代とは違い、もてなしの料理を準備するのは大変な労力がいる時代だったのです。その様子から日本では「馳走」という言葉が「もてなし」を意味するようになり、さらに「馳走」に敬語の「御」を付けた「御馳走」は、もてなしのための豪華な料理を意味する言葉となったそうです。
 
解説
また「ごちそうさま」が食後の挨拶として用いられるようになったのは、江戸時代後半頃からだと言われています。一日三食の食スタイルの確立や、寿司、天ぷら、蕎麦などグルメの誕生、料亭、居酒屋など外食文化の発展など、現代日本人の食文化の基本が形作られたこの時代に、食にまつわる風習も確立されたようです。
 今となっては何気なく使っている言葉ですが、食事を頂く時はその一皿にかけられた手間を思って食後の挨拶をしたいものですね。
 

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参考文献
  1. 「身近なことばの語源辞典」 西谷裕子 著 小学館
  2. 「暮らしのことば語源辞典」 山口佳紀 編 講談社
  3. 「日本語大辞典 第二版 第二巻」 日本国語大辞典第二版編集委員会, 小学館国語辞典編集部 編 小学館
  4. 「江戸の食文化 和食の発展とその背景」 原田信男編 小学館

豆知識

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