調理専用ワイン「アルボーノPR赤」

    • 調理時に発生する肉の酸化臭を抑える調理専用ワイン

      古来より、多種多様な欧風料理に赤ワインは使われてきました。素材の味を生かしたマリネや、濃厚なビーフシチューなど、その使い方はさまざまで、ワインの芳醇な風味付与はもちろんのこと、肉の臭みを抑えるのにも効果を発揮します。
      「アルボーノPR赤」は赤ワインの中に含まれるポリフェノールに着目し、これまでにない調理専用ワインとして開発した製品です。
  • 用途
    ハンバーグ、つくね、煮込み料理、牛丼、たれなど
  • おすすめ業態
    加工食品、冷凍食品、中食など
  • 荷姿
    10LBIB

肉料理における、脂の酸化臭とその要因

肉料理をおいしくするには?と考えたとき、その要素はいくつか考えられますが、弊社では「香」に着目し、特に臭みをなくしておいしさを提供しようと考えました。
臭みの主な原因としては、「素材そのものの臭い」、「加熱調理、また保存時に発生する脂の酸化臭」が考えられます。肉の酸化臭も、生肉の状態、生肉を冷蔵保存した状態、加熱した状態、加熱したあと冷蔵保存した状態それぞれの香気成分があります。その中でも脂質が酸化するヘキサナールを指標として解決策を検討しました。

アルボーノPR赤の効果 ~調理時の経時変化ごとの酸化臭抑制効果~

ハンバーグにて香気成分分析を行い、畜肉の酸化臭の主要因であるヘキサナールの経時変化について確認しました。生肉の状態では検出されませんでしたが、加熱を行うとややヘキサナールが増加します。そして、加熱後冷蔵保存を行いますとさらにヘキサナールが増加し、再加熱を行うと著しくヘキサナールが増加します。
一方、アルボーノを添加したハンバーグでは、加熱後、冷蔵保存後、再加熱後もヘキサナールの発生が抑制できており、酸化臭が抑制されています。

アルボーノPR赤の使用例

牛、豚、鶏それぞれの肉種に対しても0.5~1%の使用で、効果が得られます。

肉種 部位・形態 メニュー 加熱 使用方法 添加量(%) コメント
牛・豚 挽肉 ハンバーグ 焼き
(オーブン)
練り込み 0.5~1.5
  • 臭みがなく、肉本来の風味。
  • ワイン風味が前面にでない。
  • うまみを感じる。
バラ
スライス
牛丼 ボイル 浸漬 0.5~1.5
  • 臭みが消えておいしい。
  • さっぱりしている。
  • 厚みがある。
バラ
スライス
塩だれ 焼き
(オーブン)
浸漬 0.5~1.5
  • 臭みがなく、肉本来の風味。
  • 香辛料の風味を損なわない。
  • 厚み、うまみを感じる。
バラ
角切り
角煮 ボイル 浸漬 0.5~1.0
  • 酸化臭がしない。
  • 厚み、濃厚。
  • 嫌な味がしない。
白モツ
(水煮)
一口大
もつ煮 ボイル 浸漬 0.5~1.5
  • 生臭みがない。
  • 厚みがでている。
  • モツの臭いが消えている。
挽肉 ハンバーグ 焼き
(オーブン)
練り込み 0.5~1.0
  • 酸化臭がかなり抑えられている。
  • 鶏肉の臭みがなくなっている。
挽肉 つくね ボイル 練り込み 0.5~1.0
  • 酸化臭が抑えられている。
  • 臭みがほとんどない。
モモ
カット
塩だれ 焼き
(オーブン)
浸漬 0.5~1.0
  • 臭みがない。
  • 厚みがある。

■その他の使い方
アルボーノはポリフェノールが豊富で赤ワイン特有の風味も有してますので、赤ワインを使用するソース類に使うこともできます。デミグラスソースなどに使うとボディー感が増して濃厚なソース作りにも使えます。