【冷やし中華】冷やし中華専門店 HiyaChu/群青 

(東京都/杉並区)

冷やし中華といえば、「夏の風物詩」。そんな冷やし中華を一年中、しかもオンリーメニューとして提供する冷やし中華専門店が、JR西荻窪駅のほど近くにある「冷やし中華専門店 HiyaChu/群青」です。一般的な冷やし中華とは一線を画すクリエイティブな味わいに魅せられたファンも多く、2019年2月の赤坂でのオープン以来、吉祥寺、西荻窪への移転をものともせず、ずっと通い続けているファンもいるほど。実は型破りなこの店はNY生まれ。その冷やし中華の魅力の秘密をお聞きしました。

クローズアップメニュー

冷やし中華 グリーンソース 1,000円(税込)

定番の「冷やし中華 ブラックビネガー」と人気を二分するのが、こちらも定番の「冷やし中華 グリーンソース」。ツナチャツネ、塩豚、ゆで卵に、レタス、赤タマネギ、ワカメ、キュウリ、オクラ、ミニトマトの野菜たっぷりトッピングが、花椒のスパイシーな香りとあいまって、絶妙な味わいです。特に、常連さんに人気の一皿です。

技のポイント1

ニラと花椒がグリーンソースの味の決め手

グリーンソースのベースとなるのはニラ。ニラは臭みをとるために茹でますが、繊維質が多く、長いままだとフードプロセッサーに絡まってしまうため、まずは包丁でざくざくとカットしてから茹でるのがコツ。もうひとつの味の決め手・花椒はミルでの挽き立てを使用。ブレンドのオイルで炒め、スパイシーで香り高い花椒オイルに仕上げます。茹でたニラをフードプロセッサーにかけ、さらに調味料を加えて混ぜます。そこに花椒オイルを加えフードプロセッサーで数分。滑らかなペースト状になったら出来上がりです。花椒のスパイシーな香りが効いた濃厚で色鮮やかなソースです。

技のポイント2

味変が楽しめるツナチャツネ

たっぷり野菜のトッピングは食べているうちに、野菜の水気で味が薄まることも。そこで、最初から最後まで美味しく、味変的な楽しみ方もできるよう考えだされたのが、ツナチャツネ。インド料理に欠かせない薬味的な調味料チャツネをイメージし開発されました。

豆鼓などの調味料を油で炒めて香り付けし、たっぷりのネギと刻んだ干し椎茸を入れてしんなりするまで炒めます。さらに豆板醤等を足して炒め、ツナを入れてさっと混ぜて出来上がり。ご飯やお豆腐等に載せても美味しくいただける、「薬味」パワー全開のトッピングです。

技のポイント3

混ぜなくてもすぐ美味しい。ソースに絡みやすい中太麺

有名ラーメン店の顧客も多い丸八製麺に特注した麺はもちもちと食べ応えがあり、しっかり濃厚に仕上げられたソースと相性のよい中太麺。どのメニューも茹で上げて冷やした麺にソースをしっかりと絡めてからトッピングをして提供します。お客様が混ぜなくても、最初のひと口から美味しく召し上がれることにこだわった技。

オススメメニュー1

冷やし中華 レモンわさびソース 1,200円(税込)

取材に伺った日は太陽の日差しがカンカンに照りつける真夏日。この日の季節のメニューは、まさにそんなお天気にぴったりの「レモンわさびソース」。NYで一番人気だったひと品です。レモンの爽やかさとわさびの辛さに黒胡椒でピリッと感をプラス。ズッキーニやヤングコーンなどの夏野菜とあいまって、フレッシュな味わいのハーモニーを生み出します。

オススメメニュー2

冷やし中華  油淋鶏 1,200円(税込)

西荻窪に移転する前のメニューには、定番のほかに数種類の冷やし中華のラインナップがありました。なかでも人気だったひとつがこの「冷やし中華 油淋鶏」。現在は、季節のメニューか夜のコースの〆メニューでしかお目にかかれませんが、下味のしみたサクッとジューシーな唐揚げとブラックビネガーソースのマリアージュは絶品。HiyaChuの定番の冷やし中華がさらにパワーアップしたおすすめの一皿です。

オススメメニュー3

冷やし中華 うにクリーム 1,200円(税込)

さまざまな創作冷やし中華のなかで人気のあったもう一皿が「冷やし中華 うにクリーム」。濃厚なうにのクリームに、ほのかな醤油と海苔の香りが醸し出すハーモニー。うにのクリームパスタを彷彿とさせる味わいながら、パスタとは違う中太中華麺ならではのもちもち食感と冷やし中華ならではの冷たさが、不思議な美味しさを生み出します。

お店紹介

常夏のハワイで夢見た冷やし中華専門店      NYで可能性を確信し日本に逆輸入

オーナーの三浦さんが、冷やし中華専門店を作ったきっかけは「大好きなハワイでお店を開きたかった」から。常夏のハワイなら一年中冷やし中華を楽しんでもらえると思ったのです。

あいにく諸事情で、その夢は実現できなかったものの、縁あって米国に拠点をおく製麺会社からオファーを受け、NYのポップアップ出店で専門店を開くことに。なじみのない冷やし中華を受け入れてもらえるか……という心配は杞憂に終わり、NYの現地の人たちからリピーターもつくほどの大人気に。

3年間の成功体験から、日本に逆輸入できるかもと、赤坂に小さな店をオープン。日本でもすぐに行列のできる人気店になりました。しかし、赤坂の別の場所に移転した途端、コロナ禍に。吉祥寺に移転した3年間を経て、今年6月に西荻窪の小さなビルに移転しました。1階のイタリアンの店を通って2階の店に行くという変則的な造りも、隠れ家的な雰囲気で居心地よい空間です。ここで昼は冷やし中華専門店「HiyaChu」、夜は〆が冷やし中華のバル「群青」として営業中。

「創作メニュー開発のインスピレーションは美味しいものを食べること。食いしん坊なんです。中華麺を使うこと、冷やして食べることは絶対の条件なので、この美味しさをどうしたら冷やし中華に落とし込めるかをいつも考えています」と三浦さん。

 クリエイティブな発想でこれまでに開発された冷やし中華は数え切れないほど。まだまだこれからも美味しい驚きを提供してくれる店として、要注目です。

基本情報

店名冷やし中華専門店 HiyaChu /群青
所在地東京都杉並区西荻南3-8-10
中根ビル2F
電話番号03-6826-2900
営業時間営業日:木曜日、金曜日、土曜日
営業時間:11:30~15:00(LO14:30)
定休日月曜日、火曜日、水曜日、
日曜日、祝日
席数9席
主な客層近隣住民、お勤めの方々など、
幅広い層
予算の目安1,000円〜
創業2019年2月
HPhttps://www.instagram.com/hiyachu_nyc/
*夜営業の群青とは営業日、定休日が異なります。

※掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。