【ドレッシング】 ~SPAGETTI HASHIYA 幡ヶ谷分店~

(東京/渋谷区)

今回は『SPAGETTI HASHIYA 幡ヶ谷分店』で、主力メニューであるパスタのサイドディッシュとして人気のサラダの中から、「シメジサラダ」に使用している同店のドレッシングにクローズアップしました。
たっぷり使用した野菜のうま味を閉じ込めたマスタード風味の辛口ドレッシングは、手早く大量に仕込むのがポイント。

クローズアップメニュー
シメジサラダ 750円 Sサイズ 600円
容器からボトボトッと出てくるほど固形分多く仕上げた特製ドレッシングは、「かける」というより「そのものを食べる」と言ったほうがふさわしい存在感。12種あるサラダのうち、フレンチドレッシングで食べる「生ハムのサラダ」以外はこのドレッシングを使用。写真の「シメジサラダ」では、ベースのドレッシングを複数種の醤油でアレンジしている。
  • 技のポイント1
    野菜の状態を見きわめ、配合を微妙に変える
    ドレッシングの材料は、皮付きのまますりおろしたニンジン、ペースト状にしたタマネギ・ニンニク・ショウガ、サラダ油、粉マスタード、粒マスタード、酢、タバスコ、卵黄、塩・こしょう。マスタードを2種類使うのは、「粉」の香りと「粒」の味を活かすため。材料の比率は水分量や甘味など野菜の状態を見きわめ、その時々で微妙に変える。
  • 技のポイント2
    野菜入りマヨネーズを作る要領で、一気に大量に仕込む
    おいしく作るポイントは対流を大きくすること。そのため1回に作る量は2.7ℓボトルで5本分(13.5ℓ)だ。すべての材料はあらかじめ測り、下ごしらえを済ませておく。特大のボウルに野菜を入れ、そこにサラダ油以外の調味料を加え、さらにサラダ油を少しずつ足しながら、これまた大きなホイッパーで手早くなじませていく。混ぜ始めてから15分で完成させるのを理想としている。
  • ここがコツ!
    辛味や酸味はクリームコーンでやわらげる
    比較的強い辛味や酸味をやわらげるのは、野菜とドレッシングの間にはさんだクリームコーン。絶妙のバランスで、新鮮な生野菜をさらにおいしく引き立てる。

オススメメニュー

  • 海の幸のウニクリームソース 1,512円
    生クリーム、練りウニ、バターをベースに、一味トウガラシ、白ワインなどを使ってエビ、アサリ、イカ、ホタテの風味を引き出した大人気オリジナルメニュー。牛乳ベースのホワイトソースに比べ、生クリームベースのクリームソースはチーズも効いており濃厚。テフロン鍋を使って短時間で作ることでクリーミーに仕上げている。麺はすべてのメニュー共通(1.7mm)で、塩を加えずに茹でている。

  • いろいろ野菜のカルボナーラ風 1,296円
    その日に揃う多種類の野菜とベーコンを組み合わせた季節限定メニュー。4月某日にはアスパラ、レンコン、ニンジン、ピーマン、ナバナ、トマト、ニンニクの芽、モロッコインゲン、スナップエンドウなどを使用。これらを中華鍋でよく炒めたところに茹でたスパゲティを入れ、全卵2個・生クリームを混ぜたものでからめた。味つけは塩・こしょうと醤油を少し。

  • お店紹介
    岩田耕平シェフ
    「ハシヤスパゲティ 代々木八幡本店」で12年の経験を積んだ岩田晴正さんが、「質の良い材料を丁寧に調理してじっくり味わっていただくスパゲティ専門店」をコンセプトに1990年に開業。2009年に息子の耕平さんも加わった。耕平さんは大学卒業後、企業に勤務し経営者を目指していたが、「企業経営も店舗経営も同じ」と気づきこの道を選んだ。「高齢のお客さまなら麺はやわらかめで塩分控えめ、お腹がすいている常連の方には麺を2倍に、メニューになくてもできる限り対応」というように、その人その人に合ったスパゲティづくりを心掛けている。
  • 基本情報
    住所 東京都渋谷区幡ケ谷2-5-9
    電話 03-3373-2660
    営業時間 11:30~22:30(L.O)
    定休日 水曜
    席数 19席
    1日の客数 平日 90人 休日 140人
    主な客層 20代以上の大人
    予算の目安 1,500円
    開業 1990年(2014年2月移転)
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