(東京/新宿区)
韓国の「おいしさ・美容・健康」を日本へ……
コリアタウン大久保で異彩を放つタッカンマリ専門店
「タッカンマリは、『鶏1羽』という意味です。コクのあるスープで若鶏を丸ごと煮込み、ハサミで切って、特製のタレで召し上がっていただくシンプルな鍋料理で、約40年前、韓国の下町、東大門で発祥しました。
その東大門に繰り返し通い、タッカンマリを食べ歩いた当店のオーナーが、日本の人たちにもこのおいしさを伝えたいと独自の研究を重ね、2010年11月、このお店をオープンしたのです」
韓国料理が広く日本人の間で楽しまれるようになった現在でも、まだまだ知名度が低く、日本有数のコリアタウン新大久保にあっても提供しているお店がそれほど多くないタッカンマリ。これを看板料理に掲げる「コリア タッカンマリ」のスタッフ、キム・テホさんが、開業の経緯をこう説明する。キムさんによれば、「コリア タッカンマリ」が提供するタッカンマリの魅力は、毎日約半日をかけて炊く黄金のスープと、そのスープによく合う厳選ブランドの国産若鶏によって忠実に再現された本場の味。「コラーゲンたっぷりの極うまスープは、美容を意識する若い女性を中心にとても人気があります」と紹介する。
このメニューを完成させたオーナーとは、株式会社アートエモーション社長の金山成実さんだ。在日韓国人の金山さんは、実家のある韓国にはしばしば帰省するなかでタッカンマリに出会った。もともとはグラフィックデザイナーで、いまではデザインと飲食、2つの事業を展開している。「同じ鶏料理という意味でよく比較されるサムゲタンとの違いは、さまざまな材料を使って煮込むサムゲタンに対し、タッカンマリは少ない材料を効果的に使って鶏のうま味を最大限引き出す料理であることです」と金山さん。この点を重視して作り上げた独自の味を高いレベルで維持するために、タッカンマリ以外のメニューを極力絞り込むなど専門店ならではのこだわりが光る。
タッカンマリ ひと鍋(2~4人前) 3,400円
注文率100%の看板メニュー。鶏がら、香味野菜などをベースに約半日、火加減を調整しながら煮込んだスープがおいしさの一番のポイント。それを鍋にとり、丁寧に下準備をした国産の若鶏1羽と、長ネギ、ジャガイモ、トックを入れて火を通す。スタッフがハサミで肉を切り分けてくれるパフォーマンスも楽しい。タレは韓国の醤油、韓国の酢、辛さを抑えてコクを出したオリジナルブレンドのタテギ(唐辛子味噌)、マスタードを、皿の上で混ぜて作る。スープの味は刻々と変化し、鍋用キムチを入れるとまた違った味が楽しめる。スープを飲みたいときはおちょこに注いで。
サクッとチーズチヂミ
レギュラー 980円 ハーフ 680円
片面に敷き詰めたチーズをあえて焦がすことで、まさに"サクッとした食感"を実現。これをマヨネーズで食べるという新しい味がうけ、タッカンマリと並ぶ人気メニューに成長。生地の中身はベーコン、タマネギ、ニラ、シメジ。もともとは金山さんがデザインの仕事の夜食用に作っていたという全くのオリジナルメニュー。
ミョンドンヨーグリッシュ 380円
少し前に韓国で流行した「ヨーグルトアイス」を独自にアレンジ。タッカンマリの後で食べることを想定し、さっぱりしたシャーベットに仕上げた。お店が混雑する冬期を除いて提供している。
住所 | 東京都新宿区百人町1-11-25-2F |
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電話 | 03-3363-7372 |
営業時間 |
火~日 12:00~23:30 月 17:00~23:30 |
定休日 | なし |
席数 | 26席 |
1日の客数 | 35人 |
主な客層 | 韓流好きの人、8割が20~40代の女性 |
予算の目安 | 昼 2,100円 夜 3,000円 |
開業 | 2010年11月 |
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