(東京/港区)
たい焼きの元祖として知られる、麻布十番「浪花家総本店」の、もうひとつの名物が焼きそば。具は揚げ玉とキャベツだけといたってシンプルだが、食べてみると、甘酸っぱいソースの香りの奥から、まるで肉があるかのような豊かなコクが口いっぱいに広がる。その秘密は炒め方にあるそう。
たい焼き 200円(税込)
餡子は北海道十勝産の小豆を8時間かけて炊き、しゃもじと手で丁寧に練り上げる。そのためほどよく小豆が潰れ、まろやかな口どけ。それをくるむ皮は、厳選した中力粉に近い小麦粉を、氷で冷やしながら水溶きしたもの。高温でいっきに焼き上げるため、極限まで薄くカリカリになる。焼き立てを頬張ると、かじった瞬間にパリッと皮が割れ、しっかり塩気の効いた濃厚な甘さと、豆の香りが口中に広がる。いったん冷めたものを、オーブントースターで軽く温めて食べてもおいしい。
氷宇治金時 800円(税込・白玉トッピングで+100円)
山盛りの氷の上に、京都の抹茶を使ったほろ苦いシロップと、たい焼き用の餡。シンプルな組み合わせだが、見るからに美しい宇治金時は、かき氷の定番。今回はそこに白玉をトッピングした。シロップはそのつど抹茶を立てて作るため、甘さの調整も可能。たい焼きの皮を作るのに氷を使うため、かき氷は通年メニュー。冬でも注文する人が多い。
店名 | 浪花家総本店 |
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住所 | 東京都港区麻布十番1-8-14 |
電話 |
たいやき 03-3538-4975 カフェ 03-3538-4976 |
営業時間 | 10:00~20:00(ただし店内飲食は11:00~19:00) |
定休日 | 毎週火曜日(祝日の場合は翌日)、第3水曜日 |
席数 | 1階12席、カフェ24席 |
1日の客数 | 400人 |
主な客層 | 幼児から高齢者まで、あらゆる世代。 |
予算の目安 | 800円 |
開業 | 明治42年 |