(東京都/千代田区)
明治時代にイギリスから伝わって以降、多くの日本人が愛してやまないカレー。中でもダシを効かせ、小麦粉を使って煮込む欧風カレーの人気は不動です。この欧風カレー専門店として30年以上、深いコクを特徴とする独自の味を提供し続けているのが「ガヴィアル」です。野菜のうま味を凝縮したペースト、厳選した素材と、それを活かす調理法、天候や季節を考慮した調合など、シェフの経験と技術が光るお店です。
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クローズアップメニュー
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ビーフカレー 1,500円(バターライス、ジャガイモ、薬味つき)
創業以来、継ぎ足しを続けているコクのあるソースをベースに、その日の気候などを考慮して独自のペースト、バター、香辛料などを新たにブレンド。これによりコクと香りのバランスのとれた、その日ならではのカレーソースが出来上がる。ちなみにベースのソースを「兄貴」、新たに加えるものを「弟」と呼ぶ。ソースの味は甘口、中辛、辛口の3種。ここまではすべてのカレー共通で、このソースに、予めカレーソースで味をつけ2〜3日間冷蔵庫で熟成させた和牛のブリスケ(肩バラ)肉を合わせたのがビーフカレー。「ガヴィアル」の人気ナンバーワンメニューだ。カレーメニューにはすべて、ブイヨンとコショウとガーリックで味をつけゴーダチーズをかけたバターライス、バターを添えたジャガイモ、薬味(福神漬け、らっきょう)がつく。
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お店紹介
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中央が金島チーフシェフ、右隣が曽根田店長
「欧風カレーをおいしく作るポイントは何気ないバランス。香りが立ち過ぎても、コクを追求し過ぎてもダメ。当店のカレーは香りも豊か、それでいて深いコクがあるのが自慢です。30年余り、ガヴィアルのカレーを作り続けてきたいま、何気ないことこそ大事だと確信しています」と、同店チーフシェフの金島保さんが言う。
金島さんは1982年、東京・内神田に「ガヴィアル」がオープンして以来、厨房に立ち続けている。もともとはフレンチシェフだが、縁あって「ガヴィアル」の社長と知り合い、当時はあまりなかった高級カレー専門店のシェフに転身した。「カレーは未知の世界でしたが、素材の味を活かすフレンチの技術を応用しながら研究を重ねて独自の味を確立しました。しかし当時、高価なカレーはなかなか理解されず、約1年間はパーティーメニューでしのぎました。そのうちにカレーを注文してくださるお客様が増え、マスコミにも取り上げていただけるようになって、何とか軌道に乗ったのです」と、開店当初の苦労を振り返る。しかし、その後は欧風カレー専門店として押しも押されもせぬ存在に。2009年に神保町に移転してからも、神田時代の顧客が数多く訪れるなど、高い人気を維持している。
店長の曽根田一喜さんは、「神田のときと変わらない、いつ来ても同じ味、などと言っていただけるときが一番うれしい」と話し、「これからもずっとそう言っていただけるように頑張って維持していきたいと思います」と、創業者から受け継いだお店を大切に育てている。
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基本情報
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店名 |
ガヴィアル |
住所 |
東京都千代田区神田神保町1-9 稲垣ビル 2F |
電話 |
03-6273-7148 |
営業時間 |
11:00~22:00(21:30L.O)
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定休日 |
年末年始
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席数 |
44席
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主な客層 |
平日 近隣のビジネスパーソン 土日 神保町周辺に遊びにくる人、家族連れ、神田時代からの顧客など |
1日の客数 |
平日昼 約100人 平日夜 60〜70人 休日 300人以上 |
予算の目安 |
昼 1,300円 夜 1,750円 |
開業 |
1982年 |
URL |
http://www.gavial1982.com/ |
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