【多国籍アジアンバル】アジアンバル サワディスマイル 石神井公園店

(東京都/練馬区)

タイ、ベトナム、中国、シンガポールなど、アジア各国のおいしい料理を好みのドリンクとともに気軽に楽しめるお店、「アジアンバル サワディスマイル」。オープンしてまだ1年余りですが、ユニークなメニューと食べやすい味つけで女性リピーターを増やしています。明るく居心地の良い雰囲気も魅力です。
 
クローズアップメニュー 1
トムヤムクンのフォー 980円(税込)
独特の辛味と酸味が特徴的なタイの代表的料理「トムヤムクン」に、ベトナムを代表する米粉の平麺「フォー」を合わせた人気ナンバーワンメニュー。一般的なトムヤムクンと同様にチリインオイルやナンプラーで味つけし、レモングラスなどのハーブで香りづけするが、スープにたっぷり使っただし(運営会社であるBYO特製)やココナツミルクの効果でマイルドかつ味わい深く仕上がっている。麺はスープとなじみやすいよう太さと茹で加減を追求。生のままトッピングするモヤシ・ニラと、やわらかな麺との食感のバランスも楽しめる。器のふちに添えたレモンを絞るとより爽やかな味わいに。
 
技のポイント1
味の決め手は特製のかえし
自家製のかえしは、ホムデン(紫色のタマネギ)、干しエビ、ニンニク、トウガラシなどを炒めて調味しペースト状にしたタイの調味料「チリインオイル」と、「ナンプラー」、酸味を出すための「レモン果汁」を、2,700ml:750ml:750mlの割合で合わせて煮込んだもの。辛味と酸味ともに強い。
 
技のポイント2
和風だしのBYO特性のだしを使って深みを出す
かえしを割るのは系列の和食店でお茶漬けなどに用いている自慢の和風だしのBYO特製のだし。水ではなくこのだしで割ることで、刺激的なトムヤムスープが日本人好みの深みのある味わいに変わる。さらにココナツミルクでまろやかさとクリーミーさをプラス。BYO特性のだし4,800ml:かえし725ml:ココナツミルク1,600mlがベストバランスだ。

技のポイント3

素材を生かして爽やかな酸味や甘みをプラス

かえしとBYO特性のだしを合わせたスープを鍋に入れ、火にかけると同時に具材であるエビ、トマト、ハーブのレモングラス、バイマックルー、辛味の素としてのプリッキーヌ(タイのトウガラシ)を入れる。スープが冷たいうちからすべての素材を加えることでゆっくり火を通しつつ、エビのうま味、トマトの酸味、ハーブの香り、トウガラシの辛味を徐々に引き出していく。沸騰したら弱火にして少し煮込めばトムヤムクンのできあがり。
技のポイント4


あらかじめお湯で戻したフォーを熱湯でさっと茹でる
フォーはあらかじめ15分ほどお湯にひたして戻しておく。注文を受けたらこれを沸騰したお湯でさっと茹でる。多少やわらかめに茹でるとスープになじみやすくなる。
クローズアップメニュー 2
冷製フォー 980円(税込)
この5月に新登場したばかりの初夏メニューで、トマトをふんだんに使ったソースがイタリアン風。これを茹で上げたフォーにたっぷりとかけ、熱(200℃:12分)を加えてうま味を凝縮させた夏野菜を添えた。仕上げにドライパセリと黒コショウをふり、パクチーをトッピング。見た目はミートソーススパゲティを思わせるが、実際にはフレッシュトマトのごとくさっぱりしていて食べやすい。
技のポイント1
トマトとナンプラーをアンチョビでつなぐ
ソースはトマトの水煮をベースにナンプラーで味つけするが、それだけだとクセのある酸っぱさが残るため、“カタクチイワシつながり”のアンチョビをきざんで加え、味のバランスを整えた。ナンプラーとアンチョビの酸味を生かすため、トマトはあえて酸味が少なく甘みの強い種類をチョイス。これらを鍋で煮詰め、隠し味にだし醤油を加えた。

技のポイント2

フォーは氷水で締めシーズニングソースをからめる

茹で上げたフォーは手早く氷水につけてしっかり締める。水を切ったらシーズニングソースをからめる。これで麺がくっつきにくくなるのと同時に下味がつき、トマトソースとの相性もアップする。
オススメメニュー1
ガイヤーン(タイ風焼き鳥約300g)950円(税込)
特製の漬けダレに丸一日漬け込み味を染み込ませた鶏のもも肉(骨付き200g、骨なし100g)を、多めのサラダ油で揚げるように焼き上げた、同店の肉メニューで最も人気のある一品。肉に庖丁で切れ目を入れ、平たくしてからタレに漬けるのが、味と焼き加減を均一にするコツだ。タレの材料はシーズニングソース、ナンプラー、オイスターソース、レモングラスのみじん切り、つぶしたニンニク、塩、砂糖。トッピングはパクチーとフライガーリック。このままでもおいしいが、トウガラシとニンニクを効かせたシラチャーチリソースとマヨネーズをミックスしたディップをつけると、より濃厚な味わいを楽しめる。
オススメメニュー2
ハノイのスフレ 玉子焼き 950円(税込)
スフレ状に膨らんだ卵焼きに特製のオリエンタルソースをつけて食べる、他店では見かけない独創的メニュー。卵3個を卵黄と卵白に分け、卵黄は生クリーム、パルメザンチーズと合わせ、塩少々を加えておく。卵白を固めのメレンゲ状にしたら卵黄とさっくりと混ぜ合わせ、フライパンに流し入れるが、このときフライパンとメレンゲの間に卵黄の層ができるようにするのが均一に焼き上げるポイント。200℃のオーブンで7分間焼き、焼き上がったら皿に乗せ、たたむようにしてオムレツ状にまとめる。ソースは、炒めて余分な脂を取り除いた豚ひき肉に、チリインオイル、生クリーム、ハチミツを加えて煮詰めたもの。辛味と甘みのバランスが絶妙で肉の歯ごたえもあり、ふわふわで淡白な卵焼きにぴったり。
  • お店紹介
    鮮やかなグリーンのTシャツがトレードマーク。左が店長の小林栄司さん
     
    「和の追求」をテーマに定食店や居酒屋、うどん店、釜飯店などさまざまな業態の店舗を全国展開している株式会社ビー・ワイ・オーが、2017年3月、西武池袋線石神井公園駅前に新業態である「多国籍アジアンバル」をスタート。その1号店としてオープンしたのがここ、「アジアンバル サワディスマイル」だ。アジアの国々の料理を集めたバルのかたちをとりながら、「和食の魅力をより幅広く伝えたい」と、メニューの随所に和風のBYO特製のだしなどのうま味を上手に効かせて提供。これがほかにない味となりリピーターの獲得につながっている。
    お店を任されているのは若きシェフ、小林栄司さん。料理人を志して以来、主にイタリア料理店で働いてきたが、ちょうど次の勤務先を探し始めた頃に友人のすすめで「サワディスマイル」に来店。一般的なバルとは一線を隠す店内のつくりやメニュー構成に、「こんなバルもあるのか」と魅力を感じ、スタッフとなった。そして1年間頑張り、この春、店長に抜擢されたばかりだ。
    小林さんによれば、このお店の最大の特徴は、会社に蓄積された和食のノウハウを活かし、より多くの日本人が楽しめるように、おなじみのアジア料理に独自のアレンジを加えていることだという。
    住宅街という立地もあって、近所の主婦をはじめとした女性常連客の獲得を狙う。繰り返し訪れても飽きないように、月替わりのメニューを増やしていく計画だ。ドリンクメニューも豊富で、「飲み放題980円」といったお得なサービスも実施。気軽に立ち寄れる明るい雰囲気のバルを目指している。 
  • 基本情報

    店名 アジアンバル サワディスマイル 石神井公園店
    住所 東京都練馬区石神井町3-23-9
    電話 03-6913-4896
    営業時間 11:00〜23:00(ランチ〜15:00、ディナー15:00〜)
    定休日

    不定休(エミオ石神井公園に準ずる)

    席数

    54席(カウンター10、テーブル44)

    主な客層

    近隣住民 ファミリー ほとんどが女性

    1日の客数 平日 80〜90人 土日祝 130〜140人
    開業 2017年3月1日
    HP http://sawadee-smile.com/
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。