【中華料理】新中国家庭料理 浅野

(東京都/港区)

創業者である浅野氏から受け継いだ四川料理を基本とした「新中国家庭料理 浅野」。六本木・飯倉片町の交差点からほど近い場所ながら、隠れ家的な佇まいのモダンな中華料理店です。麻婆豆腐や担々麺といった四川料理の伝統料理から、現代的な手法を取り入れた独自のメニューまで、「新中国家庭料理」の名にふさわしい料理を提供しています。“記憶に残る体験をしていただきたい”というお店のメッセージが込められたプロの技について、お話を伺いました。
 

 
クローズアップメニュー


師直伝担担麺 1,000円(税抜)
浅野氏から引き継がれた伝統の味。豊かでまろやかな風味とコクのある味わいがクセになる、ランチでも人気の一品です。2種類の唐辛子を使った自家製辣油と芝麻醤、さらに秘伝の「かえし」がポイントになっています。
 
技のポイント1
 

師から伝えられた「かえし」が味わいの決め手

どんぶりに「かえし」を入れる。「かえし」は、醤油に花椒、唐辛子、にんにく、塩、うまみ調味料を加えて火を入れたもの。醤油は、甜醤油に八角、陳皮で香りをつけたものを使用しています。唐辛子は、四川朝天辣椒面とタカノツメの2種類を使用。
 
技のポイント2

 

自家製の辣油と芝麻醤で、辛味とまろやかさをプラス

さらに芝麻醤と辣油を入れる。芝麻醤は、白胡麻を炒って挽いたもの。辣油は、ひと月に一度のペースで作り置き、1回あたり9リットルの油で作ります。鍋に油を入れ、肉桂、八角、陳皮、花椒、ねぎ、生姜を入れ、熱して香りをつける。2種類の唐辛子(四川朝天辣椒面粉と中国産粗挽き)を合わせておき、香りのついた油を注いで、鍋で冷ましてから保存します。
 
技のポイント3

 
 

手早く作り上げて、熱々をテーブルに届ける

豚と鶏のガラでとったスープを注ぎ、茹で上げた麺を入れ、青菜と肉味噌、白髪葱を飾って供します。肉味噌は、粗めの豚ひき肉に甜麺醤と醤油で味付けをしています。

 
オススメメニュー1
豚ひれ肉の黒酢酢豚 1,280円(税抜)
黒酢ソースには3種類のビネガーを使用。中国産の鎮江香醋、バルサミコ酢、穀物酢を合わせることで、香り高くコクのある味わいに仕上がっています。豚ヒレ肉を使った格上の酢豚です。
 
オススメメニュー2
黒酸辣炒麺 1,280円(税抜)
黒酢の酸味が印象的な、あんかけ焼きそば。黒胡椒、黒胡麻、辣油が味のアクセントになっています。蒸した麺をボイルし、焼くことで外はパリッと、中は柔らかい仕上がりに。
 
オススメメニュー3
中華漬物の四川風チャーハン 1,080円(税抜)
中国・四川省から取り寄せた「芽菜(ヤーツァイ)」と肉味噌が味のポイント。レタスのシャキシャキとした食感も魅力です。芽菜は、青菜の芽の部分だけを漬けたもので、四川料理には欠かせない食材のひとつです。
 
  • お店紹介
    店内は、異国情緒のある半個室や、開放感のあるテーブル席、カウンター席などがあり、用途や目的によって使い分けることができます。
     
    店名の「浅野」は、創業者である四川料理の料理人浅野俊昭氏の名前から。浅野氏は日本の四川料理の祖とされる陳建民氏の直弟子で、四川料理店「浅野」のオーナーシェフでした。「新中国家庭料理 浅野」は、その浅野氏の味と技術を受け継ぎ、日本人の口に合う四川料理を提供しています。
    四川料理は、酸(酸味)・辣(辛味)・麻(しびれ)・苦(苦味)・甜(甘味)・香(香り)・鹹(塩味)、7つの味で成り立っています。とくに唐辛子と花椒による痺れるような辛さの「麻辣」は、激辛ブームの続くなか、近年人気のメニューに頻出しています。しかし、日本に四川料理が伝えられた当初は、日本人の舌に合わせてアレンジが施されていました。数々のアレンジを生み出し、広めたのが陳健民氏でした。
    「浅野」では、辛さだけではなく、味の深みや複雑さを追求。日本で発展してきた四川料理を現代にふさわしい形にアレンジしています。料理に使われるすべての食材にこだわり、独自性のあるメニューで、多くのファンを魅了しています。 
  • 基本情報


    店名 新中国家庭料理 浅野
    住所 東京都港区麻布台3丁目1−6飯倉片町アネックス2F
    電話 03-3583-2233
    営業時間
    月〜金
    ランチ       11:30~15:00(L.O.14:30)
    ディナー
     18:00~22:30(L.O.22:00)
    ディナー
     17:00~22:30(L.O.22:00)
    定休日

    日曜日・祝日

    席数

    30席

    主な客層 ビジネスパーソン、カップル、ファミリー、目的客
    予算の目安
    ランチ 1,000〜2,000円
    ディナー 5,000〜6,000円
    開業 1993年
    HP https://g-taste.co.jp/asano/
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。