【南インド料理】アーンドラ・ダイニング銀座

東京都/中央区

近年、熱い注目を浴びる南インド料理ブームを牽引する店として人気の「アーンドラ・ダイニング銀座」。インド南東部アーンドラ・プラデーシュ州の伝統的な調理法を軸に、南インド料理の魅力を伝えています。動物性油脂を使わず、野菜や米を使った料理が多い南インド料理は、健康志向の高い客層にも高い支持を得ています。

 
クローズアップメニュー
ハイデラバード・ダム・ビリヤニ 1,690円(税抜)
ビリヤニとは何種類ものスパイスで肉と米を炊き上げた、インド生まれの炊き込みご飯。インドでは結婚式や誕生日といったお祝いの日に振る舞われる料理でもあります。アーンドラ・プラデーシュ州の中核都市ハイデラバードを冠しているように、現地の伝統的な調理法を忠実に再現しています。他の店は手間と時間がかかることを嫌い、フライパンでスパイスソース、肉、ご飯を炒め合わせるだけのスタイルが増えていますが、「アーンドラ・ダイニング銀座」はシェフがじっくりと時間をかけて丁寧に作り、お米とともに炊き上げられた鳥肉はふっくら軟らかくてやさしい味わい。「香り米」としても名高い高級なインド産バスマティライスを炊き上げたご飯は10種を超えるスパイスとともに複雑で華やかな香り。赤、黄、白に彩られた米粒が描く鮮やかな色彩美も同店のビリヤニの魅力のひとつです。大鍋を使い、25皿(50人前)を一気に炊き上げるため、土日限定で提供しています。

アーンドラ・ビリヤニ・ミールス 1,950円(税抜)
ビリヤニはミールススタイルでも提供可能です。写真手前から時計回りに全粒粉のチャパティーと付け合わせのレモン、タマネギ、トマト・パップー(トマトと豆のスープカリー)、野菜カレー、アーンドラ・マトン・ウェブドゥ(羊肉のココナッツ炒め)、チキンストゥー(ココナッツミルクとカレーリーフを使った南インドのケララスタイルチキンカリー)、白米(バスマティスライス)、ライタ(ヨーグルトのサラダ)、デザートのセミヤ・パヤサム(バミセリのデザート)
 
技のポイント1
 

 
骨付き鶏肉を10種超のスパイスや調味料でマリネする
スパイスと調味料はターメリック、チリパウダー、コリアンダー、クミン、ガーリックパウダー、すりおろしたショウガとニンニク、クローブ、スターアニス、グリーンカルダモン、ギー、塩、ヨーグルト、ニラ、フライドオニオン、レモンジュース。これらを混ぜ合わせながら骨付き鶏肉に揉み込みます。
 
技のポイント2
 

 
バスマティライスをスパイスたっぷりの湯で茹でる
沸騰した湯にホールスパイス(シナモン、グリーンカルダモン、クローブ、スターアニス)、すりおろしたショウガとニンニク、塩、ニラ、サラダ油を加えてひと煮立ちさせます。湯にサラダ油を入れることでビリヤニ独特のパラパラとした独特な仕上がりになります。湯が再び煮立ったら水洗いしたバスマティライスを投入。強火のまま5分ほど茹でて7分炊き程度の柔らかさになったらザルに上げて湯切りし、鳥肉のマリネに重ねるように入れていきます。
 
技のポイント3
 

 

 
チキンとライスを合わせてじっくり炊き上げる
鍋に投入したバスマティライスは、鳥肉と混ぜ合わせることなく表面をたいらにならします。サラダ油をまんべんなく回しかけ、水で溶いたパプリカパウダー、ターメリックパウダーで赤と黄の直線を描くようにかけます。この工程が色鮮やかなビリヤニに仕上げるポイント。鳥肉や水溶きスパイスに米を混ぜ合わせないまま炊き上げることで、それぞれの色味が濁ることなく際立つのです。最後にニラとフライドオニオンをふりかけたらアルミホイルで中ブタをするように敷きます。そして小麦粉を練り上げた生地を鍋口に回しつけてフタをすることで完全密封させます。
 
技のポイント4
 

 

ライスの色が鮮やかに映えるように盛りつける

大鍋は最初強火にして鍋内が高温になったところで弱火にして30分程度炊きます。このとき鍋フタに炭火を載せて上からも加熱して均質に熱が行き渡るようにします。炊き上がったビリヤニはできるだけ混ぜ合わせないよう心がけながらライスの下から鳥肉を掘り起こすようにして盛りつけていきます。赤、黄、白の色で模様を描くバスマティライスの美しさ、おいしさを引き立てます。


オススメメニュー1

トマト・ラッサム 890円(税抜)

南インドに暮らす人々にとっては「目覚めの一杯」的な位置づけともいえるスープ。それだけに本場の味を忠実に表現することに力を注いでいます。レッドペッパー、ブラックペッパーの強烈な辛み、タマリンドの爽やかな酸味は文字通り「目の覚める」ようなインパクトですが、そのぶんトマトの旨みがあとを引くおいしさです。
 
オススメメニュー2
アーンドラ・コーディ・クーラ 1,490円(税抜)
数あるカリーメニューの中でも人気の高いトマトベースの骨なしチキンカリーです。チキンカリー用に配合したガラムマサラを炒めて香りづけし、タマネギ、トマト、すりおろしたショウガとニンニク、ココナッツミルク、鳥肉を入れて約30分煮込み、チリパウダーを加えて辛さを調節します。「アーンドラ・ダイニング銀座」ではチキン、マトン、シーフード、ベジタブルそれぞれのカリーに合わせたガラムマサラを用意しており、それが同店ならではのオリジナルなおいしさの秘訣です。

オススメメニュー3
タンドゥーリ・チキン 1,290円(税抜)
骨付きの鳥肉をターメリックやクミンなど複数のスパイスでマリネして6時間おいたものを、タンドゥーリ窯で20分前後焼きあげます。食欲をそそる香ばしい香りで、手づかみでワイルドに食べたくなってしまいます。ミント、グリーンチリ、ヨーグルトを使ったチャトゥニーをかけて食べると香ばしさにフレッシュな辛みと香りが加わってクセになる味に。赤タマネギのアチャールは甘酢漬けのような穏やかな酸味が日本人にも親しみやすい味わいです。

オススメメニュー4
マンゴー・クルフィー 520円(税抜)
マンゴーのインド風アイスクリーム。マンゴーのねっとりと濃厚な甘さの中からカルダモンの爽やかな風味、ピスタチオの香ばしい後味が続く上品なおいしさで、さっぱり食べることができます。

  • お店紹介
    伝統的な南インド料理文化の担い手としても活躍する総料理長のヤマラ ラーマナイアさん
    アーンドラ・プラディッシュ州出身のオーナー、サラディ パラマタさんは2002年に日本の大学でIT技術を学んだ後、そのままビジネスの世界に進みました。その中で「日本のインド料理店には、本場の味を再現している店がほとんどない」と感じ、2009年8月27日に伝統的な南インド料理を提供するレストラン「アーンドラ・キッチン」を東京・御徒町にオープンしました。エスニック料理のファンや食通を中心に注目されて人気店に。次いで2012年2月2日にオープンしたのが「アーンドラ・ダイニング銀座」です。
    「アーンドラ・キッチン」の創業からシェフとして活躍するヤマラ ラーマナイアさんもアーンドラ・プラディッシュ州出身。幼少の頃から料理人を志し、同州の首都ハイデラバードの五つ星レストランで腕を磨いたあとに来日しました。2015〜2017年にはミシュランガイドにも掲載されるなど、近年の南インド料理ブームの火付け役的な存在となりました。「辛さこそ日本人のお客様が食べやすいよう調節していますが、それ以外はナチュラルな食材を使い伝統的なレシピを守っています」とラーマナイアさん。近年は腕のいいインド料理人が皆海外のレストランに行ってしまい、本国では伝統的な調理法を継承する店が少なくなっているとのことで、本物の南インド料理文化の担い手として海外で技術指導に招かれることも増えてきているそうです。
    2018年9月には3店舗めとなる「アーンドラ・カフェ」を東京・東大島に出店し、今後は東京・渋谷に4店目を準備中です。
  • 基本情報


    店名 アーンドラ・ダイニング銀座
    住所 東京都中央区銀座1-8-2 銀座プルミエビル2F
    電話 03-3567-4005
    営業時間 〈月曜〜金曜〉
    ランチ 11:15〜15:00(L.O.14:30)、
    ディナー 17:00〜23:00(L.O.22:00)
    〈土・日・祝日〉
    ランチ 11:30〜15:00(L.O.14:30)、
    ディナー 17:00〜22:00(L.O.21:00)
    定休日

    無休

    席数

    56席

    主な客層

    近隣会社員、訪日外国人、ムスリム

    予算の目安 昼1,000円、夜3,000円
    開業 2012年2月2日
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。