【タイ料理】チャイヤプーム

東京都/渋谷区

「タイ国料理 チャイヤプーム」は、原宿の地で20年以上にわたって本格的タイ料理レストランとして愛されてきました。タイ料理でおなじみの定番メニューや近年人気の東北料理など、いずれも現地そのままの味で提供しています。「チャイヤプーム」は本場の味付けを再現した質の高い料理が認められ、日本国内で約100店舗というタイ国商務省の認定レストランに選ばれています。オープン当初からタイ国内と変わらない本場の味にこだわってきた「チャイヤプーム」の味づくりの秘訣についてお話を伺いました。

 
クローズアップメニュー


パッタイ 1,000円(税別)
「チャイヤプーム」の人気メニュー、タイの炒め麺です。麺は平たい中太の米麺クイッティオを使います。パッタイはタイの食堂や屋台の定番メニューですが、「チャイヤプーム」では唐辛子を別添えにしているので辛味が苦手な方にもおすすめ。そして本場タイと同様、卓上にある調味料で好みの味に調整することができます。「クルアン・プルン」と呼ばれる4種類の調味料はタイ料理に欠かせない「辛み・甘み・酸み・塩み」が揃っています。パッタイや汁麺を食べる時には、粉唐辛子、グラニュー糖、唐辛子入り酢、ナンプラーを使って、自分だけの味わいを見つけることもひとつの楽しみ方です。
 
技のポイント1
 

米麺、調味料、野菜などの食材はタイ産を使って

材料は、左上から鶏ガラスープ、もやし、ニラ、厚揚げ豆腐、タマリンドソース、ホムデン(タイ産エシャロット)、卵、エビ、唐辛子、ピーナッツ、干しエビ、クイッティオ(米麺)。鍋にたっぷりの油を熱し、豆腐、エビを炒め7割方火を通し、一旦上げる。
 
技のポイント2

 

ホムデン、卵はよく火を通してから麺を加える

ホムデンにしっかり火を通し、卵を加えてよく炒める。卵の炒め方が足りないと、麺に卵の味が移ってしまうので硬くなるまでしっかりと炒めること。あらかじめ茹で置いたクイッティオを鍋に入れ、少しずつ鶏ガラスープを加えながら、麺がしんなりと柔らかくなるまで炒める。
 
技のポイント3

  



ソースで味付けをしたあとは手早く炒めて仕上げる

タマリンドソースを入れ、エビと厚揚げ豆腐を鍋に戻し、もやしを加えて炒める。ソースが全体に馴染んだら、ニラを加えてさらに炒める。炒めあがったら皿に盛り、唐辛子、ピーナッツ、干しエビ、レモンを添えて供する。
 
オススメメニュー1
揚げ春巻き 1本650円 2本1,200円(税別)
いまやタイ料理の定番となった揚げ春巻きポーピア・トート。中国料理の揚げ春巻きとは違い、ライスペーパーで具を巻いて、揚げています。パリッと揚げた春巻きの中身は鶏、キクラゲ、春雨、しいたけ、たけのこなどの具がたっぷり入って食べ応えは十分。タレは酢、黒砂糖、唐辛子、塩、にんにく、パクチーの根などを使ってさっぱりと仕上げ、にんじんの細切りを浮かべています。
 
オススメメニュー2
プーパッポンカリー 1,800円(税別)
卵と蟹をふんだんに使ったタイで人気のシーフード料理。蟹はワタリガニを使い、鮮やかな甲羅の赤と卵の黄色のコントラストが食欲をそそる一品です。ココナッツカレーではなく、カレーパウダーを使って味と香りをつけます。タイ現地では、ソフトシェルクラブを使うことも。ふわふわに仕上げた卵と、まろやかな味わいは日本人好みで、ご飯にもよく合います。
 
オススメメニュー3
ブアローイ団子のマンゴーアイス添え 700円(税別)
「チャイヤプーム」で人気の、小ぶりな白玉団子をココナッツミルクに浮かべたスイーツ。ブアは「蓮」、ローイは「浮かぶ」の意味だそうです。団子にはもち粉とタロイモの粉が使われています。紫色はハーブティーでも人気のバタフライピー、緑色は甘い香りがするバイトゥーイ(タコノキの葉)、黄色はカボチャを使って色付けしています。アイスクリームは、ココナッツアイス、マンゴーアイスがあります。
 
  • お店紹介

    「タイ旅行から帰った人が、現地の味をもう一度食べたくなった時に、アレンジされていない本物のタイ料理を提供したい」と語るオンアートさん(左)とスタッフのアムリットさん(右)。

     
    タイ出身のオンアート・ジャムサクダヌワットさんと妻の陽子さんが営む「チャイヤプーム」。店の名はオンアートさんの故郷の町にちなんでいます。チャイヤプームはタイ東北部の県で、オンアートさんの実家はレストラン。子どもの頃は店の手伝いをしていたそうです。
    「チャイヤプーム」がファッションの街・原宿にオープンしたのは1997年。週末になると表参道で歩行者天国が行われていたこともあり、開店直後から大繁盛。当時はエスニックブームでトムヤムクンやグリーンカレーが知られるようになった時代ですが、本格的なタイ料理を食べられる店は限られていました。その頃から「チャイヤプーム」ではタイの食材や調味料などを使い、本物の味にこだわってきました。その姿勢は今も変わりません。
    また、タイ現地のレストランにいるような気分になるタイの装飾品やインテリアも、「チャイヤプーム」の魅力のひとつです。シェフとして腕を振るうオンアートさんと陽子さんが切り盛りするチャイヤプームは、昼はランチ目当てで訪れる人、夜は食事やお酒を楽しむ人たちで賑わいます。今回紹介した料理のほかに人気メニューは、ソムタム(パパイヤサラダ)、ガイヤーン(タイ風ローストチキン)、トムヤムクン。トムヤムクンは、有頭エビを使ってだしを効かせた自慢の一品です。もちろん、定番のタイカレーやタイヌードルもおすすめです。

    オープン以来20年以上にわたって本場の味を提供してきたチャイヤプーム。これからもタイ料理を好きな人、タイが好きな人の故郷のような存在として愛され続けることでしょう。
  • 基本情報


    店名 チャイヤプーム
    住所 東京都渋谷区神宮前6-4-1 原宿八角館4F
    電話 03-3406-8829
    営業時間 ランチ
    11:30~15:00
    ディナー
    月~金 17:30~23:00(L.O.22:00)
    土・日・祝 11:30~23:00(L.O.22:00)
    定休日

    不定休

    席数

    50席

    主な客層 近隣会社員、外国人観光客、家族連れ
    予算の目安 1,000円〜
    開業 1997年4月9日
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。
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