【パン】PARKER HOUSE BUTTER ROLL(パーカーハウスバターロール)

(東京都/中央区)

オフィス街である茅場町のビルの1階にオープンして以来、話題になっている「PARKER HOUSE BUTTER ROLL(パーカーハウスバターロール)」は、バターロールの専門店です。食卓でおなじみのバターロールを3人のシェフたちが追求した結果、こだわりのバターロールが誕生。自分たちが目指す食感にこだわり、小麦粉と水にこだわることで作り上げたバターロールについて、店長の三澤零さんにお話を伺いました。

 
クローズアップメニュー


バターロール 180円(税込)
PARKER HOUSE BUTTER ROLLの定番である最もシンプルなバターロール。「バターロールの無限の可能性を追求する」というコンセプト通り、材料を吟味し、製法を研究した結果生まれたバターロールです。カリッと焼き上げた中身はしっとりとして、バターをたっぷりと使ったリッチな味わい。バターロールの概念が変わる一品です。
 
技のポイント1
  

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吟味を重ねて選んだ粉と水、そして2つの種
使用している小麦粉はカナダ産の特等粉。水は温泉地帯である島根県金城の地下水、純天然のアルカリイオン水を使用。これにイーストを合わせて、ひと晩冷蔵庫で寝かせ発酵種を作ります。これに本ごね用の粉、水、塩などを混ぜ、そこに湯種(湯、小麦粉を1:1で合わせたもの)を入れます。湯種には北海道小麦を使用。生地の中に種が2つ入っていることがポイント。捏ね上げたものはすぐに使わず、またひと晩寝かせ、さらに熟成を加えます。

 
技のポイント2

  

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生地の中心に塊のバターを入れて巻き込む

成形するときに、塩パンの要領で(*)塊のバターを生地と一緒に巻き込みます。こうすることで、オーブンで焼くうちに巻き込んだバターが生地に染み込むため、ロールパンにバターが回ってジューシーになり、底面は染みたバターで揚げ焼きのようなサクッとした食感に。(*)塩パンにはバターを巻き込んで最後に塩をかけるという製法がありますが、バターロールの場合、塩はかけません。

 
技のポイント3

  

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「外はカリッと中はしっとり」が持続する焼き上がり

オーブンで焼いたのち、さらに表面に溶かしバターを塗ります。PARKER HOUSE BUTTER ROLLのバターロールは、生地に練りこんだバター、巻き込んだ塊のバター、焼き上がりの溶かしバターと3段階でバターを使用。こうして生地作りから3日間をかけて、ひとつのバターロールが出来上がります。カナダ産の特等粉を使うことで、外がカリッと、中は柔らかくしっとりした食感が次の日まで続くバターロールに仕上がっています。


オススメメニュー1
(写真左から)
①ラム酒香る 大人のメロンパンバターロール 290円(税込)
②無添加レーズンのバターロール 240円(税込)
③Wショコラバターロール 220円(税込)

①オリジナルのバターロールにラム酒、アールグレイの香りを効かせたクッキー生地をトッピングして焼き上げたもの。②無添加レーズンのバターロールは、レーズンがふんだんに使われて、自然の甘みを存分に楽しめます。③生地だけでなく中にもチョコチップがザクザク入っていて、嬉しい驚きがあります。

 
オススメメニュー2
(写真左から)
①北海道あずきと自家製サワーホイップ 380円(税込)
②ビーツと柴漬けの卵サラダ アボカドとツナのジェノベーゼ 380円(税込)
③丸ごとかぼちゃとクリームチーズ 380円(税込)

①さっぱりとしたサワークリームで酸味を効かせた自家製ホイップクリームと、餡子の甘みのバランス、きな粉の甘みと香りが加わったスイーツ感覚のサンドウィッチ。②ビーツと柴漬けをアクセントに加えた卵サラダと、バジル風味のツナサラダのサンドウィッチ。コクと甘みのある、こだわりの卵を使用しています。③かぼちゃの種をトッピングした柔らかい白パンに、かぼちゃのサラダとクリームチーズをさっくりと合わせてサンドウィッチに。

 
オススメメニュー3
山形食パン 1斤580円(税込) 1/2斤300円(税込)
バターロールと同じ生地を使った食パンです。オリジナルのバターロール同様、外はカリッと、中はしっとりとした食感を目指して試行錯誤。その結果、焼成温度を上げ、山形にすることでバターロールのような食感の食パンを作り上げることができました。
 
  • お店紹介

    「今後は、ここだけにとどまらず2号店3号店を出していければと考えています」と語る3人。左から石井雄太さん、三澤零さん、八木英治さん。

    「PARKER HOUSE BUTTER ROLL(パーカーハウスバターロール)」のホームページなどによると「アラサー男子3人が本気で作ったバターロール」とあります。3人は飲食事業を行う企業の社員であり、それぞれが飲食店の運営に携わってきました。キャリアを重ねる中で、「何か新しい事業展開を」ということで指名された3人が2021年11月、満を持してオープンしたのが同店です。
    では、なぜバターロールなのかというと、新しい店を立ち上げることになって3人で話すうちに、たまたま3人とも修行時代に同じバターロールを食べていたことがわかったそうです。それは、ひと袋100円といったどこでも手に入るバターロール。
    そんな誰でも知っているバターロールに本気で取り組んだら、果たしてどんなものが出来上がるのか……。それから試行錯誤が始まったそうです。
    目指したのは、柔らかくしっとりしていて、その食感が次の日まで持続するバターロールで、まず小麦粉を吟味することから始まり、水を探し、試作を繰り返すうちに専門店のバターロールに辿り着いたそうです。
    「PARKER HOUSE BUTTER ROLL」では、シンプルなバターロールはもちろん、バリエーションも人気があります。さらにお店では、同じ生地で形や焼き方を変えたパンを提供。3人の中にいるイタリアンのシェフのアイデアで生まれたオリジナルの惣菜パンも人気があります。
    店内にはイートインスペースがあり、焼きたてのパンを店内で味わうこともできます。朝7時半の開店とともに近隣のオフィスに勤める人たちが立ち寄り、隣町である人形町や水天宮あたりの住民たちが訪れ、週末には千葉や横浜から来店する人たちも。
    飲食店のキャリアを持つ3人が作り上げた「本気の」バターロールはすでに多くの人たちを魅了し、老若男女を問わず幅広い人たちに愛されているようです。
     

  • 基本情報

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    店名 PARKER HOUSE BUTTER ROLL(パーカーハウスバターロール) 
    住所 東京都中央区新川1-1-7 GEMS茅場町1F
    電話 03-6262-8484
    営業時間 [月〜金]
    7:30~19:00
     [土]
    9:00~17:00
    定休日

    日曜・祝日

    席数

    30席(テラス席あり)

    主な客層 近隣住民、近隣オフィスワーカー、目的客
    開業 2021年11月
    HP https://parker-house-butter-roll.business.site
    Instagram https://www.instagram.com/
    parker_house_butter_roll/

     
  • 掲載内容は取材時点での情報であり、記事内容、連絡先、営業時間などが変更になる場合があります。