(東京都/世田谷区)
「何気ない家庭的な料理をプロの技でおいしい料理に昇華させることで、地域の人の生活に欠かせない店にしていきたい」とオーナーシェフの大城昌宏(おおしろ・まさひろ)さん
小田急線「祖師ヶ谷大蔵」駅から徒歩2分のところにある昭和レトロなスナックや小料理屋が集う「まるよし横丁」の一画にお店を構える「胡同 三㐂」。木の温もりを感じさせる落ち着いた内装デザインに加え、トイレに通じる階段の壁には家族の写真や大城シェフのお子様の手形・足形がかわいらしくあしらわれるなど、家庭的な雰囲気を演出しています。
オーナーシェフの大城昌宏さんは東京農業大学で栄養学を学び、卒業後「グランドハイアット東京」で料理人のキャリアをスタート。次に腕を磨いた東京・広尾の「中華春彩JASMINE」では、セカンドシェフや新店の立ち上げも経験し、29歳の若さで独立の道を選びました。
実は大城シェフ、「現代の名工」を得る大城康雄氏を父に、「黄綬褒章」を得る大城宏喜氏を祖父に持つ中国料理界のサラブレッド。そんな彼が目指したのは、料理人の父や祖父が休日に振る舞ってくれた「家庭の味」です。
「自分の家族のルーツを継いでいきたいという想いが、料理人をめざそうと考えたきっかけでした。『おじいちゃんの肉団子』や『大城家の焼き餃子』『パパ炒飯』などは自分が子どもの頃に食卓に並んでいた料理がベースになっています。店を構えた祖師ヶ谷大蔵は地元のファミリー客が主客層となる住宅街ということもあり、そんな家庭的な印象も親近感を抱いていただいているようです」と大城シェフ。
どれもシンプルなレシピながら、プロならではのていねいな仕込み、火入れにより、ここでしか食べられない味が表現されています。他方、コース料理などでは北京ダックやフカヒレ姿煮込みをはじめとする本格中国料理も提供して、普段づかいもハレの日づかいもできるお店です。
「ゆくゆくは点心のテイクアウト売店にも挑戦したい。お客様も毎日店に来て食べるわけにはいきませんが、テイクアウトなら毎日の食事の一品を豊かにできるのではと考えています」と語り、地域に愛される店を目指し続けるシェフの姿勢が伝わってきます。
店名 | 胡同 三㐂 |
---|---|
住所 | 東京都世田谷区祖師谷1-8-17 まるよし横丁内 |
電話 | 03-6882-5530 |
営業時間 |
12:00〜14:30(14:00L.O.)、 18:00〜23:00(21:30L.O.) |
定休日 |
月・火曜日定休(祝日は営業) |
席数 |
28席 |
主な客層 | 地元住民で子連れや年輩客も多い、大学生もちらほら |
予算の目安 | ランチ1,500円、ディナー5,000円 |
開業 | 2019年5月17日 |
HP | https://hutongsanki.com/ |