(東京都/世田谷区)
国道246号と環状八号線の交わる瀬田交差点に程近い場所に、2022年12月にオープンしたRighteous BURGER(ライチャス バーガー)は、プラントベース食材のみを使用したバーガーショップです。プラントベースとは、動物性のものを使用せず、植物性のみで作られた食品や製品のこと。環境に対する配慮から、あるいは健康管理の観点から、注目されている食品です。
バーガーというとジャンクな味わいが魅力のひとつであり、「植物性では物足りないのでは」と考えがちですが、Righteous BURGERのメニューは味も食べ応えも満足がいくものが揃っており、ヴィーガンの人に限らず、多くの人に支持されています。今回は、メニュー開発を手がけ、自ら店頭に立つゼネラルマネージャーの山口博久さんにお話を伺いました。
クローズアップメニュー

ライチャス チーズバーガー 1,320円(税込)
Righteous BURGERのイチオシであるライチャス チーズバーガー。パティの材料はすべて植物性であり、野菜をたくさん摂りたい、というニーズに応えます。見た目もボリュームたっぷりですが、食べてみるとさらに驚きの満足感。しかも体の負担になりにくい材料を使っているため、食後も罪悪感のない「ギルトフリー」を体感できます。
技のポイント1

プラントベースのパティと天然酵母ヴィーガンバンズ
バーガーの味を決めるオリジナルレシピのパティには、ソイミート、こんにゃく、レンズ豆など全16種類もの食材が使われています。例えばこんにゃくは冷凍してから細かく刻むことで肉のような食感を出すなど、それぞれに下ごしらえの工程があり、1日に仕込める量は最大200枚とか。
バンズは国産小麦を使用、黒糖、オリーブオイル、塩で構成。発酵には米麹を使用。もっちりとした食感と、焼いたときのカリッとした仕上がりが魅力。
技のポイント2


パティとバンズをグリルパンで焼く
キッチン内のグリルパンで、パティとバンズを焼きます。バンズはなたね油を塗ってからバターホイールを使うことで、均等に油を塗ることができます。パティは全体を温める程度に火を入れ、黒胡椒を振ります。表面に焼き色がつくと、プラントベースとは思えない肉のような質感に。
技のポイント3


とろ〜りチーズが食べ応えをアップ
チーズはヴィーガンチーズに豆乳などを加え、とろりとしたソース状にしたもの。チェダーチーズのような色合いは、パプリカを入れることで表現しています。グリルパンで焼いたパティに直接のせます。
技のポイント4




全体の味わいを支える自家製サウザンドソース
カリッと焼きあがったバンズにサウザンドソースを塗り、ピクルス、レタス、トマト、パティ、玉ねぎをのせてサンド。オリジナルレシピのサウザンドソースは、ヴィーガンマヨネーズ、豆乳ホイップ、ケチャップ、マスタードなどを使用しています。
オススメメニュー1

バッファローソイチキンバーガー 1,320円(税込)
豆腐とソイミートを使った自家製ソイチキンパティ。豆腐は水切りした上で冷凍し、鶏肉のような食感を出すために粗めにカット。オリジナルのスパイス衣をつけてなたね油で揚げます。淡白になりがちなプラントベースフードですが、なたね油を使うことで旨み、コクを出します。フルーティな味わいのあるバッファローソースとタルタルソースがかかって、ガッツリ系好みに嬉しい食べ応え。
オススメメニュー2

ソイチキンナゲット 682円(税込)
ソイミート、豆腐などを使用したナゲットは、鶏肉のナゲットに比べてもボリュームが感じられるほど満足のいく一品。自家製BBQソースとメープルマスタードソースとともに提供。BBQソースは甘みが少なくスパイシーな味わい、メープルマスタードソースはメープルシロップの優しい甘みが感じられます。
オススメメニュー3

ジャングルフライ 748円(税込)
ポテトフライにヴィーガンチーズ、サウザンドソース、ランチソースをたっぷりかけて、ローストオニオンとトマトをトッピング。ポテトフライはなたね油で揚げています。ヴィーガンであることを忘れてしまうようなジャンクな味わいが楽しい。
お店紹介

「満足できるバーガーを野菜だけで作りたかった」と語る山口博久さんとスタッフ
Righteous BURGER(ライチャス バーガー)はガラス張りの明るい店舗で通りかかった人が入りやすいオープンな雰囲気。「お客様はSNSを見た方や、たまたま通りかかった方など、さまざまです。ヴィーガンの方は1-2割でしょうか」と山口さん。
Righteous BURGERをプロデュースした山口さんは、かつて音楽活動で世界をめぐる中でヴィーガンカルチャーに出会ったそう。以来、ヴィーガンバーガーショップのディレクション、ヴィーガンカフェのメニュー開発、航空会社のヴィーガンミール監修、電機メーカーのためのヴィーガンミールキット開発などを手がけてきました。
かつてインバウンド需要が高まっていた頃には、比例してヴィーガンメニューを扱う飲食店のニーズも増加していましたが沈静化へ。その一方でここ数年、SDGsに基づいてサステナブルなライフスタイルを実践する人、健康を意識した食生活を送りたいと考える人が増えてきました。「そこで、ヴィーガンをアップデートしたプラントベースフードを提供したいと考え、Righteous BURGERをオープンしました」
メニュー開発にあたっては「いかに驚きを与えるか」をテーマに、あらゆる手法で肉の味わい、食感を追求してきた山口さん。それぞれの工程を伺うと、想像をはるかに超えた手間がかかっています。そして、肉以上に食べ応えと満足感があることに驚かされました。「当店は、パンチのある味、食べ応え、ギルトフリーであることを大切にしています」との言葉どおり、一般的なイメージのプラントベースフードとは一線を画しています。
Righteous BURGERのメニューは体への負担が少なく、しかも食べ過ぎて罪悪感を感じることもありません。野菜を積極的に摂りたいけれどジャンクな味わいも忘れられない、という二律背反を解消するプラントベースバーガーは、今後ますます需要が見込めるのではないでしょうか。
基本情報


店名 | Righteous BURGER (ライチャス バーガー) |
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所在地 | 東京都世田谷区瀬田2-28-10 池田ハイツ101 |
電話番号 | 03-5797-9779 |
営業時間 | 11:00~20:00 |
定休日 | 月曜日 |
席数 | 15席 |
主な客層 | 近隣住民、会社員、目的客 |
予算の目安 | 1,500円〜2,500円 |
開業年月日 | 2022年12月 |
HP | http://righteousburger.jp |
https://www.instagram.com/righteous_burger_tyo/ |